2月18日 (金)  古畑任三郎

ちょっと前に推理ドラマ「古畑任三郎」を見ました。その回はラテンアメリカの日本大使館(架空)での殺人事件をテーマにした、僕にとってはかなりリアルなものでしたが(笑)、その中で本当はクロであった大使が大使館の現地採用の若い職員(いかにも褐色のラテン人風貌)に殺人事件の濡れ衣を着せる場面がありました。スペイン語で書かれた犯人からの脅迫状がその職員によるものだというのです。ところが名警部補である古畑は「その職員はスペイン語が書けないはず」として大使のウソを見抜きます。僕はそれを、アンデスの僻地に住んだことのある知人(日本人)と見ていて、古畑の推理の根拠についていろいろ考えをめぐらせました。そこで自分達なりに思いついたこと。僕は「文盲率が高い中南米だから字が書けないことはあるはず」。ところが知人は「スペイン語とは別の、先住民の言語を使う田舎の出身なのかも。」と言う。どっちも当たりそうだったのですが、ドラマでの解答は「その職員は顔つきはラテンっぽいけれど実は東京都出身の日本人で、しかも新米なのでスペイン語が出来なかった」・・・なーんだ。でも2人の推理があまりにマニアック(?)だったのが面白かったのです。三谷幸喜のアイデアの域をはるかに越えてしまった?