3月10日 (木)  沖縄から戻って

7日〜8日と一泊の日程で沖縄に行ってきました。沖縄と言えば三線の音楽や独特の料理に魅せられて過去に何度か足を運んだことはありましたが、今回はボリビア大使であるホアキン・ダブドゥブさんの通訳兼チャランゴ奏者として県に公式招待される形だったので、今までにない貴重な経験をしました。稲嶺知事や仲宗根沖縄市長との会見や数々のマスコミ取材なども興味深かったのですが、なんと言っても今回の目玉は沖縄(コザ)市の高原小学校と室川小学校を訪問し、ボリビアという国を知ってもらうために全校児童の前で講演やスライド上映、そして(少しだけながら)チャランゴ演奏を行ったことです。ホアキン氏はそれぞれの小学校に着くや否や、ボリビアの国旗のミニチュアを手にした子どもたちの握手ぜめにあい、これらの小学校での熱烈な歓迎ぶりが伝わってきました。また、子どもたちもエイサー太鼓や空手などで日頃の成果を披露してくれました。

ボリビアは普通の日本人には縁遠い国であり続けていますが、1954年に沖縄県出身の移住者の方々によるオキナワ移住地がボリビア東部で発足したという経緯があるため、沖縄県民の多くは親戚の誰かがはるか昔にボリビアに渡った、という経験を持っておられます。とは言え、小学生の子どもたちにとってはやはり「遠〜い国」。にもかかわらず子どもたちは今回のイベントのために本やインターネットなどでボリビアの地理、文化などについて実にきめ細かく調べてくれていて、その成果が学校内に展示してありました。中には片言のスペイン語を覚えて大使に話しかける子どもまで!「2つの沖縄(オキナワ)が地球上に存在する」ということを初めて知った子どもがほとんどだったそうですが、これからもボリビアやオキナワ移住地にたいする興味を持ち続けてほしいものです。そして成長した彼ら彼女らの何人かと将来ボリビアで偶然顔を合わせることがあったなら、「あ、あの時のギター侍!」なんて言われるかも!?(フォトギャラリーにも写真あります。)

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