4月4日 (月)  オルーロ公演を終えて

ラパスに来てはや3週間になろうとしています。平日やっている新作CDの仕事もルーズな「ボリビア時間」からすれば(笑)、思ったより快調です。その他、先週の4月1日(金)にはダビー・ポルティージョ(歌手)さんとの前作「天地逆転」をテーマにオルーロ市立文化会館でコンサートをして来ました。2人のほか、サポートメンバーにカルロス・ポンセ(サンポーニャ)とファン・カルロス・コルデーロ(ギター)を迎えた最高にして最強のクアルテット!、またオルーロ市役所や各テレビ局などが後援してくれたおかげで会場は200人以上の満員、立ち見の方も見うけられるほどの盛り上がりとなりました。カピタル・デ・フォルクローレ(民俗文化のメッカ)とも称されるオルーロ市はラパスからバスで3時間のところにあり南米でも有数規模のカーニバルで有名な街なのですが、普段は思ったよりも文化行事が少ないと市民の人達は嘆いています。でも彼の地でのお客さんの熱っぽさには感動しました。本当に演奏者冥利につきるものでした。ひとつ印象的だったのは、コンサート途中の休憩時間に、チャランゴを習っているという10歳の女の子がお母さんと楽屋に訪ねてくれたので、その場で僕のギターと一緒に合奏したことです(下の写真)。学校の制服のままで来てくれた彼女のチャランゴは見事な腕前でした。確かに表向けの「文化行事」そのものはあまり盛んでないのかも知れませんが、沢山の若い才能が花開いていることを垣間見た嬉しい出来事でした。

20050404-1.jpg 20050404-2.jpg