6月18日 (土)  ウルフルズ!

ちょっと縁あって、昨夜は渋谷公会堂にあのウルフルズのライブを聴きに行ってきました。同じ世代の関西出身ということで、しかもコテコテの大阪弁ロックというのもあり実際に生で見るのは楽しみだったのですが、まず少し遅れて会場に入った途端、すでに始まっていたコンサートの熱気に圧倒されました。最初は居場所を間違えたかと思ったくらい。2千人程の観客の90%は20代〜30代の女性、もちろんずっと総立ち。中には腰の後ろに手を組んで神様を拝むような顔で酔いしれている女性なんかも。内容は終始「お客参加型」のもので、振り付けが分からないと自分だけ浮いたような気分にさせられるのですが(笑)、それ以上にお客さんを怒涛のノリで楽しませようとするボーカルのトータス松本のプロ根性がひしひしと伝わってきました。奇人ジョンBチョッパーのベースも意外に(失礼)巧かったし。音楽そのものは現代ロックというより60〜70年代のブルースやソウルを合わせたような、言ってみればけっこう古風なプレスリーばりの「ロックンロール」なんですが、これがけっこう関西弁のノリとかみあっていて、なんか小学校高学年の時に大好きで自前のバンドでコピーしていた世良正則&ツイスト(こっちは広島弁だけど)を彷彿とさせるものがあります。今までCDでは単調なイメージしか感じられなかった曲群も、さすがライブになると熱い熱い!やっぱりお客と見事に一体になれるところなんかライブミュージシャンのお手本のようで、学ぶところはたくさんありました(まさかチャランゴでウルフルズのモノマネはしないと思うけど!?)。何よりも音楽、歌詞ともにこれ以上考えられないくらいシンプルなのだけど、それぞれの聞き手に「それぞれの解釈で」ビンビン伝わるメッセージ性を十分に備えている、これが彼らの最大の魅力のように感じました。