9月10日 (土)  ラパスでのCD「チャランゴ巡礼」発表記念コンサート(1)

昨夜9月9日(金)は新作CD「チャランゴ巡礼」発表コンサートの第1夜でした。会場をラパス中心街にある日本人会館ホールに選んだのは今回のコンサートが在ボリビア日本大使館主催の「日本文化月間イベント」のトリとして協賛を受けたことに加え、ラパスでは最新の音響・照明機材を有している数少ない優れたテアトロであることからです。

さて、初日ということもあり準備などに若干の不安は感じられたものの、各テレビ局への出演などでPRも十分だったので定時の19時半すぎにはお客さんはいっぱいになり、結局170席ほどの椅子は足らなくなり追加して200人以上の超満員となりました。冒頭で大使館を代表して中村参事官にご挨拶いただき、その後は僕によるMCを各曲の間にはさんで曲により共演者が入れ替わりするという構成。出演はレコーディングに参加したメンバー達ということでしたが、この日はピアノのダニーロ・ロハス氏とボンボのルイス・ギリェン氏が他の演奏会の先約があったため欠場、しかし会場の熱気も手伝って、最後のアンコールでは総立ちの盛況となり、本当に嬉しい想い出となりました。

レコーディングでキューバのクラシック曲「11月のある日」を弾いてくれたチェロ奏者のウィリー・ベラルデ氏とのドゥオは珍しい編成ということもあり、反響も大きく感じました。また、当初予定していなかったCD外の曲「ブエノスアイレスの夏(ピアソラ)」なども、すでに何年も前からギターのファン・カルロス・コルデーロ氏とは合奏しているので急遽ステージ上で演ることとなり、アドリブ性にも満ちたスリリングな体験が出来ました。またケーナの名手ロランド・エンシーナス氏はこの日たまたま仕事で赴いていたティワナク遺跡からぎりぎりの時間にかけつけてくれ、いつもながらの名演で喝采を浴びていました。ラパスに1年間チャランゴ留学している若干23歳の日本人チャランゴ奏者桑原氏にも何曲か第2チャランゴを弾いてもらいましたが、彼も落ち着きのある演奏で盛り上げてくれました。この後は、メンバー何人かとキューバ料理で軽く打ち上げ、翌日に備えて午前様を越えたところでお開きになりました。
(「フォトギャラリー」コーナーにも写真あります。)

↓ファン・カルロス・コルデーロ(g)と。 ↓ウィリー・ベラルデ(チェロ)と。

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