1月30日 (月)  「ボリビア音楽直送便」を聴いて

昨日の29日、ベビエルネス・ドルミンゴという期間限定ユニットのライブを昼夜はしごして聴いてきました。4人はいずれもラパスに長期滞在し音楽を通じて知り合った仲間同士。一時期僕も同じ下宿に住んでいたので、まさに同じ釜のメシを食べた者として再会に期待も膨らむものがありました。

そして結果は・・・、一言で言って質量ともに超満足したライブでした!特に夜の演奏は、お客さんと一体になったボリビアのペーニャを彷彿とさせるステージ。実際に暮らしたボリビアの音楽や文化一般(踊りから酒まで含む)にたいする自然な探究心からたどりついた演奏力の高さは現時点でも目をみはるものがあります。今後は、身にしみついているボリビア音楽を自らのオリジナルな表現手法として芸術性豊かなものに発展・昇華させて行くことが望まれており、それも楽しみなところです。

独白すれば、また誤解を恐れずに言えば、一昔もふた昔も前にボリビアで「音楽修行」した人たち(僕はその中では中間くらいの世代?なのかな)は、まだそれほど日本人の音楽滞在や南米個人旅行自体が一般的でない時代だったのか、あらゆる意味で肩がはっていたような記憶があります。そして「本場ボリビアにて音楽活動」という肩書きが、日本ではその内実性を問われることなく無条件に重宝された時代でした。

あれから20年近く経ち、渡航がずっと手軽になり、また若者の進路も多様化された新しい時代にボリビアでのびのびと研鑚を重ねたベビエルネスの「新世代」4人は、グループの中での人間関係の良さもさることながら、昔よりもずっと等身大でボリビアという国やボリビア人、そしてその音楽に接しているのでしょう。(もちろん僕自身のスタンスも常にそうであり続けたいと思っています。)それだけに、「ボリビア音楽直送便」というこのグループのキャッチフレーズは大げさでもなんでもなく、この日本で全身で感じることのできた正真正銘ホンモノの「ボリビア」でした。
(同グループのサイト↓)
http://www.geocities.jp/llajwita/

ベビエルネス・ドルミンゴ、途中お客さんのティンク舞踊も入って。↓


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