11月14日 (火)  第2回チャランゴの集い(11/12開催、その3)

カブールさんのゲスト出演が終了したところで休憩時間となり、会場ではチャリティー目的でドリンクやチャランゴのCD(福田大治『チャランゴ巡礼』、TOYO草薙『東洋の風』など)や教則本(ルイス・サルトール他著『CHARANGO MASTER』)が販売され賑わいました。

そして後半の最初には富谷雅樹氏が登場。富谷さんは実は93年11月開催の日本でチャランギスタらが初めて一堂に会した「マウロ・ヌニェス没後20周年コンサート」(「私論ラテンアメリカ」コーナー「日本でチャランゴを考える」参照)にも出演しており、それ以来なんと13年ぶりにお会いした、日本チャランゴ界ではベテラン中のベテラン。この日も氏が得意とするカブールのソロレパートリーやポトシ地方のカランペアード(田舎のスタイルでの弾き語り)で貫禄に満ちた演奏とアンデスにこだまするような透き通った歌声を聴かせてくれました。

次は日本を代表するプロ奏者のTOYO草薙氏の出番、いつもながらの落ち着いた雰囲気で登場され、自作曲をおりまぜ安定した超絶技巧で聴衆をうならせるあたりはさすが!またクラシックギターの名曲「アランブラの想い出」をチャランゴソロにアレンジ、洗練されたトレモロを聞かせました。後半には若干13歳のお弟子さん高藤君も舞台に上り息もぴったりの師弟コンビで楽しませてくれました。そういえば最近の新進気鋭のチャランゴ奏者の多くがこのTOYOさんに師事している(または過去にした)という事実は、氏の日本チャランゴ界にたいする貢献ぶりを十分に物語っています。(その4につづく)

(↓写真左上;富谷雅樹氏、右上&左下;TOYO草薙氏)

20061114-1.jpg 20061114-2.jpg 20061114-3.jpg