11月16日 (木)  第2回チャランゴの集い(11/12開催、その5・終)

最後に自分の演奏。最後というプレッシャーはまったくなく、それよりも今回の会が大盛況に幕を閉じつつあることをリアルタイムに感じつつ、すでに感激の気持ちでいっぱいでした。ギターに超絶のスパニッシュギタリスト小林智詠氏、そして最後にケーナの福田響太郎氏を迎え、精一杯の演奏をこころがけたつもりです。何よりもセンテーリャス・チャリティーということで、最後にアンコールも含め3曲連続でセンテーリャスの曲を演奏しました。お客さんにもこの偉大な作曲者の手による音のモザイクのような繊細な芸術が少しでも伝わったならとても嬉しいです。

イベント終了後は、近場で呑み放題の打ち上げ、もちろん楽器も弾き放題!・・・確かにすべてのイベントにあるように色々な問題はありました。しかしながらコア石響のようなマイクなしの優れたアコースティック空間でたくさんのお客さんにチャランゴの本当の生音を存分に味わっていただけたことは確かであろうし、また御大カブール氏が与えてくれたチャランギスタの結束にかんするメッセージは今回出演した演奏者の方々すべての胸に刻まれたのではないかと思っています。センテーリャスさんへのチャリティー目的が果たせたことも大きな成果ですが、それと同じくらい、今後の日本のチャランゴ界の明るい未来が開けてきたようで、もう感謝感激以外にありません。

また、後日びっくりしたのは偶然にも時をほとんど同じくしてフランス(11月11日)とカナダ・モントリオール(同9日)でもセンテーリャス氏チャリティー合同コンサートがそれぞれの国のチャランギスタらによって開催されていたとのことです。
http://www.centellas.com/maestro_del_charango/conciertos1.html

今回、ノーギャラで出演して下さった演奏者の方々はもとより、裏方でも何人もの方々にお世話になりました。中でも経理関係を見事に統率して下さった荒川美樹子さん、チャリティー用に著書『CHARANGO MASTER』をご寄付下さったルイス・サルトールさん、CDを寄付下さったTOYO草薙さん、ボリビア盤CDを寄付いただいたほか、当日配布のプログラム印刷のご労力と経費をすべて寄付下さった石野雅彦さん(DIC資料館)、現金カンパをいただいた方々、受付や販売などイベント運営にご協力いただいたすべての同志の方々に主催者として心からお礼申し上げます。ありがとうございました!、そして、VIVA EL CHARANGO!!(完)

PD;なお5回にわたり掲載した本レポートは全文DIC資料館(石野氏主宰)に読みやすい大版の形で転載されていますので、そちらの方もぜひどうぞ!
http://www.musica-andina.jp/~dic/charango2006.html

※後日記;チャリティー収益は最終的に2.535USドル(邦貨¥299.209)にのぼり、その後12月6日(水)、センテーリャス氏に直接お届けすることができました。その経緯詳細は本コーナー12月9日分に所収してあります。

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