2月20日 (金)  懐かしのチャランギスタ・ホルヘ・イマーニャ氏

日本でチャランゴを弾く人も、
ホルヘ・イマーニャという名前はほとんど
ご存じないかと思います。
でも70年代にこの音楽を知った先輩方の多くは
記憶にとどめておられるのでは?
・・・そう、あのケーナのアントニオ・パントーハ(故人)の
チャランゴ奏者として2度来日もし、
レコーディングもたくさん残している方です。

全国的な「フォルクローレブーム」の当時は
日本でも熱狂的なファンがいたと聞いていますが、
僕は小学生だったのでまだチャランゴの存在すら
知らない頃でした。

現在60歳前後とみられるマエストロ・ホルヘ氏とは
一昨年のボリビア(エルアルト市)での国際チャランゴ祭で
初めて知り合いました。
その後は何も連絡とりあわなかったのですが、
なんと昨日急にメールをいただき感激しました!

ホルヘさんは生まれはボリビア・ラパス近郊ですが、
若いころからずっとブエノスアイレス(アルゼンチン)に
住んでいるのでボリビアではあまり知られていない人です。
当時(70年代)はよりよい機会をもとめて
たくさんのボリビア人音楽家がアルゼンチンに出稼ぎに行って
結果「アルゼンチン・アーティスト」として定住したようです。

日本でそのころ知られていた最初のチャランギスタといえば、
このホルヘ・イマーニャさんと、
レネ・カレアーガ(コンドルカンキのリーダー)、
それに巨匠中の巨匠ハイメ・トーレス、
いずれもブエノスアイレスを本拠地とする音楽家でした。

このうち、前2者は生粋のボリビア人、
僕の最大の恩師でもあるハイメ氏もアルゼンチン生まれながら
ボリビア人の親を持っており、
やっぱり南米の大国であるアルゼンチンでも
チャランゴの普及には有名無名の在亜国ボリビア人音楽家の存在・
活躍が欠かせなかったと言えるでしょう。

とりあえずはホルヘさんから送られてきた
Youtubeのビデオアドレスをここに掲載しておきます。
チャランゴの面白い「曲芸」で、
これはなんと僕(当時中学2年生)にとって
初めてのこのジャンルのコンサートとなった
アントニオ・パントーハの最後の来日公演(1980年)で、
ホルヘさんの後継ぎであった若き日のルイス・サルトールさんの
演奏で目の当たりにし、たいそうショックを受けたものです。

そのルイスさんもだいぶ以前から日本在住、
しかも前回の日記に書いたとおり、
今は同じ町内に住む「隣人」、
まったく人の縁って不思議なもんです!

(↓ホルヘ・イマーニャ氏の映像)
http://www.youtube.com/watch?v=Akue5DJRD4k
※アヤシイ路上ライブであまり画質・音質は
良くないですが・・・。