9月10日 (木)  センテーリャスさんのお墓参り(ラパス)

今日の午後、去る6月14日に亡くなったボリビアチャランゴ界の至宝
ウィリアム・エルネスト・センテーリャス氏の
お墓参りをしてきました。

ラパスの高級住宅街に下る坂にある大墓地
「セメンテリオ・ハルディン」の一角でした。

センテーリャスさんは長年故郷スクレで療養していましたが、
亡くなる1週間前に「友人がたくさんいるラパス市で
生涯を終えたい」と近親者に意思表示
(アルツアイマーのため言葉も不自由でしたが・・・)、
ラパスに来られて間もなく心不全で亡くなられました。

お墓に同行してくれたのは、
センテーリャスさんの最後の息子さんで
今年14歳になる、ダイジ・エルネスト・センテーリャス君と
そのお母さんのサビーナさん、
そしてサビーナさんの夫君。

ダイジ・エルネスト君は彼がまだ2歳未満の時(97年)に
センテーリャスさんのご希望で
僕がカトリックの洗礼式に参加し、
代父(パドリーノ)になりました。
今は立派で礼儀正しい少年に育っていて、
今回久々に会えてとっても嬉しかったです。

偉大なマエストロであったばかりでなく
家族同様のつきあいをしていたセンテーリャスさん、
その墓前ではなにも言葉はでませんでした・・・。

ただ、墓石に刻まれている文字、
「あなたは常に、天国から私たちを正しく
導いて下さる天使であろう」、
自分にできたことはそれにうなずくことのみでした。

ボリビア芸術界にあまりにも大きな足跡を残されたマエストロ、
その偉大な業績にたいして国からはなんの援助も得られず、
最後まで質素な生活の中この世を去られましたが、
今はこのお墓に献花が絶えぬことを切に祈るばかりです。