9月21日 (月)  カブールさん公演日記(2;続・リハ編)

公演前日である9月21日(月)は午前中ゆっくり目に起きたら
すでにカブールさん・ネグラさんご夫妻は
わが家のリビングで朝食を終えくつろいでいました。

1歳8か月になった息子の瑞希(みずき)は、
ネグラさんには「おそるおそる」近づき、
そして午後にはネグラさんの手を引いて歩くまでに
なついていましたが、
カブールさんには一切近づこうとせず・・・。
例外もありますが、
男にはなかなかなつきにくいんですねえ。

この日は疲れをとろうと昼前には
同じ柏市内にある天然温泉スパ「極楽湯」に
一同繰り出し、
露天岩風呂を満喫。

僕は前夜の甘口ワインが残っていたので
風呂は早々に切り上げたのですが、
カブールさんはなんと42℃の露天風呂に
40分くらい一度も上がらずに浸かっており、
脱衣所で待っていた僕はマジで、
ひょっとしてのぼせて倒れているんじゃないか?と
気が気でなかったのです。
でも久々の日本の温泉に大満足していただけたようで一安心!

少し遅めの昼食は近所の有名回転寿司「銚子丸」、
ここは僕は千葉県一と思っている超新鮮・特大ネタの
自慢のお店。

入店するやいなやマエストロは
「ここは僕らの分はちゃんと払うから」。
こちらとしては招待さしあげるつもりだったので
「なんで?」。
するとカブールさん、「たくさん食べたいから」。
爆笑・・・・!!

で、実際に初めての来日で生魚はちょっとという
奥様のネグラさんを尻目に、
カブールさんは10数皿をペロリを平らげておりました。
そして「いいよいいよ、僕が招待するから。」、
結局は僕ら家族の分もすべてご馳走して下さったのです。

カブールさんいわく、
「昨日日本での著作権料が少し入ったんで。
せっかく入ったものは、みんなで楽しんだ方が
いいでしょ?」。
・・・・ジーンときました。

この話とは別なんですが、
カブールさんのお金にかんする考え方は
その後も雑談のたびに垣間見ることになりました。
「お金はよりよい生活をするに必要なものだが
同時に人を狂わせる魔物だ。
最低限困らないくらいにあれば、
それ以上の贅沢は必要などないよ」。

カブールさんのけっこう質素な古いお宅を
よく知っているだけに、
また余計な外食をせずに夜はコカ葉をかんで自分の著書を
執筆したり思索にふけったりしている
マエストロをラパスで毎日見ていただけに、
納得できる言葉でした。

さて、回転寿司から帰った後は夕方から家でずっとリハ。
岡田氏はこの日は青森県で演奏のため来れないので
チャランゴとギターのみで最終確認。

今回の公演のプログラムを制作・印刷して下さった
DIC資料館の石野雅彦氏や、
カブールさんとは古いつきあいのボリビア舞踊家
セノビア・ママニさんも東京からかけつけてくれ、
夜はカニ鍋を囲んで、途中演奏なんかも入って大盛り上がり!
まるでわが家がボリビアのペーニャの打ち上げ会場に
なったような雰囲気でした。

演奏面でもまとまりがついたので、
明日からの公演の様子なんかも想像しつつ、
とてもいい気分で一同就寝・・・・。