9月10日 (金)  南米コンサートツアー報告記(ボリビア・コチャバンバ@)

コチャバンバは標高2500mと、
ボリビアではちょうど「温帯」の気候。
ラパスなどのアンデス独特の冷涼な空気とはうってかわり、
とても穏やか、のどかな感じのする都会です。
何よりも久々に見る緑の山々が新鮮です!

で、9月10日(金)はそのコチャバンバでもっとも格式ある
コチャバンバ市立「テアトロ・アチャ」での公演でした。

こちらでも過去にいろいろなコンサートで
演奏したことがありますが、
中でも、このボリビア公演でずっとご一緒できた
コチャバンバを代表するチャランゴの巨匠
アルフレド・コカさんのソロコンサートで
ギター伴奏させてもらったことも、
素晴らしい想い出のひとつです。
(04年9月のこと、コカさんのCD「Alfredo Coca en Concierto」に
すべて収録されています!)

この夜はさすがコカさんの「お膝元」ということもあり、
彼がコンサートの中盤でステージに現れると
すごい拍手が起こっていました。
コチャバンバの人たちの地元のアーティスト(と文化)に対する
敬愛の念がダイレクトに感じられて
とても嬉しい思いになりました。

ラパスの2つの公演では、僕のステージペースで
コカさんには休憩をはさんだ後半にゲストとして
単独の形で4曲ほど演奏していただけたのですが、
このコチャバンバではそれだけではちょっと申し訳なく、
僕も入ったチャランゴ2本による編成など
ほぼ即興的に(!)ステージが進みました。

またこの夜からは、日本から数日前に到着したばかりの
(ほんとお疲れさまでした〜!!)
サンポーニャのマエストロで長年の親友(だと僕は思ってる)
岡田浩安氏も加わり、
アレハンドロ君とのダブル管楽器で音楽的にも
ずっと厚み(=熱み)のあるものになりました!

ともかくは、満員のお客さんのあたたかい拍手と歓声の中、
無事にステージは終了!!
客席には小学生〜高校生くらいの児童生徒がたくさん来てくれていて、
しかもCDなどまで買ってくれたのには感激しました。
その子たちは実は、翌日夜に僕らが演奏する、
日本の文化無償で移転新築され今回お披露目となる
地元のマンセスペ音楽院の生徒さんたちだったのです。

コチャバンバ最初の夜の打ち上げは、
まず主催関係者(日本大使館)や共催のコチャバンバ市役所の方々と
謎の韓国・日本系料理屋で久々の東洋食に舌鼓を打った後は、
演奏者一同で深夜までペーニャ(ボリビア音楽のライブ酒場)で
地酒シンガニをたらふく飲んで踊ったりの大騒ぎ!
ラパスよりも標高がずいぶん低い分、
不思議と酒のまわりもひどくなかったです。

・・・ちなみに演奏は、女性だけのグループとしては
もっとも有名な「グルーポ・ボリビア」でした。