月日のうつろひ 2005. 12
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12月29日 (木)  2005年を振り返って

2005年も実にいろいろな事がありました。おかげさまで以前よりも活動の幅が少しずつ広がりつつありますが、とりあえずは同年の音楽活動を簡単に振り返ってみようと思います。

★まず、2005年最大の収穫かつ忘れられない思い出ともなったのは、17ヶ月の制作期間を経て完成した新作CD「チャランゴ巡礼」の発表でした。記念コンサートは制作地ラパスで9月に在ボリビア日本大使館主催で行ったのを皮切りに、日本国内でも大阪、神戸、京都、名古屋とぼちぼちのペースながら発表ライブを続けています。目下、東京でもう少し大規模にやりたいと考えているところです。

幸いこのCDは既に各地で好評をいただいています。これはダビー・ポルティーリョ氏のボーカルが前面に出ていた前作「天地逆転」に比べ、よりチャランゴ・ソロ奏者としての自分の色が出ているからだと感じています。今自分で度々聴いても感無量になるような作品に仕上がりよかったと思うと同時に、これから更にどんな次元を目指そうか思案中です。

★ボリビアから日本に活動の拠点を移しはや1年、今までになく「公的」な場での演奏も入りました。3月にダブドゥブ駐日ボリビア大使とともに沖縄県でボリビア紹介イベントを行ったことや、同月、常陸宮殿下ご夫妻の前でプライベート演奏をしたこと(東京・ボリビア大使公邸)、更に8月の愛知万博ボリビア・ナショナルデー式典でのコンサート(万博ホール)などが特に印象に残っています。

また、日本やボリビア以外でも、5月にキューバ東部のオルギン市の世界文化祭に招待され、新作CDにも入っている自作曲「チェ・ゲバラに捧げるカルーヨ」を世界初演できたことは、曲の意味合いもあって最高の経験となりました。日本、中南米、いずれの場においても、チャランゴ音楽が立場、国境などを越えてすべての人々に感動をもたらすものであることを実感できました。

★いつもながら比較的小〜中規模のライブハウス、居酒屋、レストランや友人宅のホームパーティーなどでも沢山の場をいただきました。これらの場所ではなんと言っても聴いて下さる方々との距離が近いので、音楽を共有する醍醐味をいつも感じます。そう、演奏者だけでなくお客さんもまた主役なのです。

面白かったのは、ある友人のお父様の還暦記念のパーティー、それもご家族だけの場に招いていただいたこと。最初はいつもどおり南米の曲などを演奏していたのですが、だんだん酔いが進むにつれ向こう側のリクエストやその場の雰囲気も手伝って、演歌から自分の即興のコミックソングなど、もう怒涛の世界が繰り広げられたことです。そう、音楽に邪道もクソもないのです。要はその場でコミュニケーションの輪が広がるほど素敵なことはないということですね。(もちろん「本業」はチャランゴ音楽なので誤解なきよう・・・。)

★その他、万博の時には各紙(朝日、毎日、中日新聞など)に紹介され、またラパスでのCD発表コンサートの際にはボリビアで全国中継されたほか、なぜか大韓航空機内誌「Morning Calm」11月号のボリビア音楽特集(日本語ページ)にも自分のことが紹介されており、びっくりしました。また、全国誌「つくばスタイル」No.2にもつくば市で7月に行ったライブ風景が掲載されました。

・・・とは言っても本場ボリビアはともかく日本ではまだまだ(永久に?、いやいや。)マイナーなチャランゴ、今後どういう風にこの素晴らしい楽器を日本で少しでも多くの人達に理解してもらえるか、そんなことを日々色々と考えています。まあまずは行動あるのみなので、これからも地道に活動を続けて行くつもりです。いつも応援していただいている、このページをご覧になっている皆さん、これからもチャランゴ音楽を一緒に盛り上げて行きましょう!

(上左)キューバ、オルギン市世界文化祭(5月7日) 
(上右)愛知万博ボリビア・ナショナルデー(8月5日)
(下)ボリビア・ラパス市、新作CD発表記念コンサート(9月9日)

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