月日のうつろひ 2005. 8
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8月20日 (土)  新作CD到着!

とうとう来た!14ケ月かけて制作した新作「チャランゴ巡礼」のCD本体が。今朝宅急便で、思ったよりは小さなダンボール2個に大量のCDがぎっしり梱包されておりました。盤面デザインも粋な雰囲気でおしゃれ!こんなチャランゴのCD盤面がかつてあったか?、と思わせるほどの仕上がりです(9月まで未公表ですが)。もちろん僕などのデザインではなく(笑)、かつての筑波でのスペイン語の教え子でもある日本画家・高橋祐子さんのデッサンをもとに、やはりスペイン語を習っていたデザイナー八巻桂子さんが仕上げてくれたものです。そのCD盤、早速家のステレオでかけてみて、そのダイナミックな音に感謝!(ボリビアのエンジニアの方にも、日本のCD製造会社にも)。もちろん日本で録音などもやってしまえば、高価ながら細かい技術面ではもっといいのでしょうが、全てボリビア録音のこのCDの音はどこまでも「人」の匂いがします。それになんたって、ボリビア人アーティストとレコーディング共演するにはボリビアであの空気を、そう、日本より酸素が30%も少ない空気を吸いながらやるしかないのです。だから聴いているとまるでラパスにいるような錯覚に陥るというのは大げさかな?さてさて、実は現在ブックレットの方がまだ仕上がっていないので毎日それに傾注していますが、きっとこれも大丈夫でしょう。そしていよいよ、発表コンサートは2カ国(=もちろん「日ボ2カ国」)同時期に、ボリビア(ラパス)では9月9日&10日、日本では関西を皮切りに9月中旬から開始します。チャランゴ・ファンの方々、どうぞご期待下さいね(スケジュール欄9月分に詳細あります)。


8月7日 (日)  愛知万博ボリビアデー

ボリビアの独立記念日は8月6日ですが、それより1日早く5日の金曜に愛・地球博(愛知万博)でボリビア・ナショナルデーイベントが開催されました。メイン会場となったEXPOホールでは、この日のためにボリビア政府から派遣されたモリーナ経済開発省次官などの挨拶に続いて、名古屋の主婦団体の方々による盆踊りや在日ボリビア人の方々によるモレナーダの踊りが披露されました。その後、ボリビア・ラパス市からやってきたチャリート・カラサス舞踊団によるディアブラーダやカポラルの見事な踊りがイベントを最高潮に盛り上げました。恥ずかしくも僕はラパスのこの舞踊団の名さえ聞いたことはなかったのですが、前日(!!)に日本に到着したとは思えないほどの生き生きとした踊りに感動させられました。途中、僕とホセ犬伏によるチャランゴ&ギター2重奏も、当日のプログラムでは唯一の器楽生演奏とあって気合が入り、とても気持ちよく、また久々の立派なホールで落ち着いた雰囲気で演奏にのめり込めたように思います。最後の曲では名古屋在住のサンポーニャ奏者のゆなさんに入ってもらい、力強いティンクの踊り付で演奏できたこともいい思い出になりました。

この日は午後に少しだけ、アンデス4カ国パビリオン内ステージでも演奏した他、翌日6日の正午にも野外ステージでチャランゴ&ギターの演奏がありましたが、落雷警報のため4曲目の演奏後に急遽中止となり、せっかく熱心に(本当にとても熱心に)聴いて下さっていたお客さんもがっがり、気の毒でしたが、その振り替えで同じ日の午後5時半にはきちんと30分演奏できたのでほっとしました。そのすぐ後にはパビリオンスタッフ(ボリビア人、ペルー人、エクアドル人、ベネスエラ人、いずれも踊りは素人なのにうまい!)の女性の方々によるボリビア舞踊カポラルのミニ講習会があり、たくさんの日本人のお客さんたち(ほとんどが20〜50代の女性!)が心から楽しんで踊っている風景を見て、このボリビアデーが如何に有意義であったかを実感したものです。そして何よりも、イベントのためにずっと日夜惜しまず準備されて来られたアンデス4カ国のスタッフの方々には頭が上がりません。

さて、帰りはホセ氏らとなんと青春18切符で東京まで戻ったのですが、2日間「多国籍」の万博会場にどっぷりつかっていたせいで鈍行列車の中でも今自分がどこにいるのか分からないような、なんとも楽しい錯覚(?)に陥った気分。また6日の毎日新聞朝刊には「25年間チャランゴを演奏し、ボリビアはほとんど母国同然に思ってきた」という僕のインタビュー発言が掲載されており、それを見て改めてボリビアとの、あたかも空気のように自然であたたかい絆を感じました。

(下記サイトの「動画を再生する」でEXPOホールの様子が紹介されています。)
http://www.expo2005.or.jp/jp/E0/E1/head/0805_001.html

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