8月10日 (金) ラウル・ガルシア・サラテ独奏会
今夜、ラパス市内の新しいコンサートホールCentro Sinfonicoでペルーギターの巨匠中の巨匠ラウル・ガルシア・サラテ氏のリサイタルがありました。今年75歳のマエストロ、意外にもボリビア公演は初めてだったらしく、また一回限りの公演、ペルー大使館主催の入場無料とあって、会場は超満員でした。
実はガルシア・サラテ氏を生で見るのは初めてでしたが、もはや演奏について野暮な感想は避けます。「高齢にかかわらず完璧なテクニック」、「円熟の境地」、などなど、どんな常套句もが(それが全く事実ながらも)なんとなくしらじらしく思えるからです。ただただ、一曲一曲に込められた人生観がじんわりと伝わってくるような稀有な演奏、約1時間半のコンサート中、感動の涙をこらえるのに必死だったことだけここに述べておきます。
演奏後、舞台から降りてきたマエストロは飾り気のまったくない、温厚な紳士でした。その場でちょっとした「乾杯の会」があったのでミーハー(笑)な僕はきっかりサインだけでなく、氏のリマ市の電話番号までいただきました。それにそれに、自分は日本のチャランゴ奏者だけど数年前にリマでハイメ・グアルディア氏(ガルシア氏と同郷のアヤクーチョ出身)の師事を仰いだことを告げると、向こうから両手で握手して下さったのです。本当に幸せな体験でした・・・。音楽のみでなく、その人の存在や人となりでも人を幸福にできる、これが究極のマエストロなんだと感じました。(ボリビア・ラパスにて)
↓ラウル・ガルシア氏と。
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2007/8 |
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