9月12日 (水) 怒涛のボリビア生活から戻って
2ヶ月近いボリビア(と少しペルー)滞在を終えて今日12日夜に帰国しました。さすがに今はくたくたな状態ですが、まずは何の事故もなく無事に帰れてほっとしています。ラパス最後の数日間は連夜のデスペディーダ(送別会)、シンガニ(葡萄蒸留酒)もビールも半年分いただきましたし(笑)、なんといってもラパスの音楽仲間たち、マエストロたちの愛情につつまれて感謝感激の日々でした。
先週水曜(5日)にはカブールさんに最新CD(50周年記念ベスト版!)をプレゼントいただき、「日本にいてもボリビアのことを一時も忘れないでくれ、この地ではみんな君のことを待ち焦がれているんだから。」というあたたかいお言葉に絶句しました。
また、いつもどおり歌手ダビー・ポルティージョさんとハイメ・フナーロさん、カルロス・ポンセさん(サンポーニャ奏者)たちとはダビーさん宅でパリジャーダ(=炭バーベキュ)。ヌエバ・カンシオンの往年の巨匠ハイメ・フナーロさんの新作CD「ユートピア」には昨年からアレンジャー&チャランゴ奏者として関わっていましたが、今回晴れてミックス作業も終わり発表間近になりました。コンサートに参加できないのが唯一残念!
それから今やラパスでは数少ないギタレアーダ(楽器持込み宴会)のメッカの店「BOCAISAPO」でも若手ミュージシャンらと徹夜で怒涛の宴会(写真右)、10年来の盟友アレハンドロ・アラルコン君(中央、元ルミ・リャフタ、現グルーポ・ウィパラ等)のサンポーニャなどが炸裂し、居合わせたお客さんを沸かせていました。
そんなこんなで今はいろいろな素晴らしい記憶が入り混じってわけわかりませんが(笑)、向こうで得たエネルギーをもとに今秋またパワフルに活動してまいりたいと思います。
↓カブール師匠と。
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9月1日 (土) リマ(ペルー)に行ってきました
1週間ほど、ラパスを離れてペルーの首都リマに行ってきました。久々に海抜0mで濃い空気とトロピカルな気候を満喫しようと思っていたところが、あいにく寒波が来ていたようで連日の寒さ&リマのこの時期特有の曇り空と湿気で太陽を拝むことは一度もありませんでした。それでも、ちょうど8月31日が誕生日だったので魚介類とピスコ酒で祝ってもらえて嬉しかったです。
同じ誕生日の日の夜には、たまたまペルーに来ていたアンデス写真家の高野潤さんらと旧交をあたためることができました。高野氏は一見ただの明るい酔っ払いのおじさん(失礼!でも本当)なのですが、感性が少年のようにまっすぐでするどいのです。「チャランゴは鳴らしすぎてはいけない、カラカラッていうあいまいな音がいいんだ、お前は並のチャランゴ奏者になんかなるんじゃない」、なんていう深〜い言葉をまたしても頂戴しました。
それから滞在中にはもちろん、大師匠のハイメ・グアルディア氏にも会えました。今回はアヤクーチョ・チャランゴの特殊調弦(師匠の発明)を教えてもらったり、チャランゴの起源をめぐる論争(このHP「私論ラテンアメリカ」06年3月分)に関する意見を聞かせてもらったりと、興味が尽きることのない話にわくわくしましたが、なんといっても師匠から02年に譲りうけた1951年製のアヨクーチョ・チャランゴを持っていけたのが感慨深かったです。
それからなんとリマ市街ではグアルディアさんの初DVD(!)が発売されており入手しました。主にリマを背景に撮られた40分余りの素敵な生演奏の映像!、74歳とは思えぬほどのエネルギッシュな演奏に圧倒されました。興味ある方はぜひ柏のうちにでも観に来てください。
・・・日本帰国まであと1週間になりましたが、こちらでのたくさんの出会い、想い出を胸に日本での演奏活動を再開したいと思います。 (ボリビア・ラパスにて)
↓ハイメ・グアルディア師匠(リマ)のお宅で。
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