月日のうつろひ 2008. 3
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3月7日 (金)  北海道から届いた新作チャランゴ!!

「チャランゴ人生」に「感激」の一瞬というものは、
まあもちろん自分が心から愛している楽器に
関することだから多々あるものですが、
今日は一味も二味も違う、
素晴らしく幸せな気持ちになりました。

と言うのも、北海道は札幌から東に車で2時間くらいの
緑が美しい町・美唄(ビバイ)市で製作された、
それはそれは素晴らしい銘器を贈られたのです!!!

戸嶋博さんというその(自称)アマチュアの製作家の方は、
おととし2006年7月に僕とギタリスト智詠さんが
美唄でコンサートをした折に聴きに来られたのですが、
肝心の作品を持ってこられなかったので、
同氏が「チャランゴ製作者」と直前に主催者から聞いていた僕は、
ぜひ!とお願いしたところ、
コンサート前の時間にわざわざ自宅まで数台ほど
取りに帰って下さったのです。

その日の公演では、戸嶋さんの作られたチャランゴで
実際に舞台で「夜明けの小鳥たち」を弾きました。
パワフルではないものの、それだけに温かい音色の楽器、
おかげさまでいい想い出になったステージでした。
(この「月日のうつろひ」06年7月16日分参照。)

で、公演後に「いつかぜひ僕にも作って下さい」、
という若造の言葉を真に受けられて、
その時にチャランゴ製作を約束して下さったのです。

それから同氏からは度々メールで
製作プロセスについて詳細にご報告いただき、
そーして、1年半ほどたった今、
見事な完成品が送られてきたというわけです!!!

・・・そしてペリカン便で届いた今日開けてみてびっくり!、
僕が長年愛する木の調弦ペグと非対称の胴体に
特徴づけられる、
まぎれもないボリビアの伝統的な「マウロ・ヌニェス・スタイル」で
製作された一台だったのです!

音色のほうは言葉で表すのも野暮ですが、
おそらくは70歳をとうに超えられていると思う
「人生の大マエストロ」戸嶋さんの精魂が込められた、
ほんとうに温かみのある可憐な、そして優雅な音色で、
これは生前のドン・マウロに弾かせてあげたいほどの
銘器でした。

戸嶋さんはこの楽器に、
「チャランゴ巡礼を続ける」私にふさわしいとして
「聖(ひじり)」という名前をつけて下さり、
内側のラベルにもそう貼ってくれています。
こんなに演奏者冥利につきることはありません!

今日早速お電話した際にも、電話口で少し弾いたんですが、
奥様といっしょに聴いてたいそう喜んでくださり、
もう自分としても感無量です。

とりあえずは今度から都内のライブなどでも
この楽器を披露したいと思いますので、
ぜひその音色を聞いてください!

今は、 この楽器かかえてふたたび感謝・感動にひたります・・・・。

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