ARIEL RAMIREZ

アルゼンチン・フォルクローレ界のピアニスト、作曲・編曲家。1921年サンタ・フェで生まれる。少年時代からピアノを学び、1943年にブエノスアイレスに出て、ルイス・ジャネオに師事し、和声学を身につける。1950年にヨーロッパに渡り、ウィーンのアカデミーに学ぶ。さらにスペイン文化協会で多くの知識を吸収する。帰国後、1955年に音楽と踊りの民俗芸術グループを組織し、ヨーロッパ各国をはじめ、アルゼンチンでも数多くコンサートを開いてフォルクローレを現代化するとともに、広く世に紹介した。作曲家としても優れているが、とくに1964年の「ミサ・クリオージャ」や、1969年の「アルヘンティーナの女」などが名高い。1998年来日する。
参考文献:永田文夫著『世界の名曲とレコード ラテン・タンゴ・フォルクローレ』誠文堂新光社、1977年。