CRISTINA Y HUGO

クリスティーナ・アンブロシオ(Cristina Ambrosio)は1950年9月12日にアルゼンチンの首都ブエノスアイレスに生まれる。グラシェラ・スサーナは2歳年下の実妹である。12歳の時、テレビのコンテストで優勝し、妹と共に民族研究者でもあるマルガリータ・パラシオスのグループに加わった。音楽学校でも抜群の才能をきらめかした。ウーゴ(マルティン・ウーゴ・ロペス/Martin Hugo Lopez)はラ・リオーハ州で生まれ、兵役でアルゼンチンに出てきたのち、学校の先生などを務めていたが、フォルクローレにとりつかれ、ソロ歌手として歌ったり、イマ・スマックの伴奏ギターを弾いたりした後、1962年、マルガリータ・パラシオスのグループに入り二人は出会う。1967年、クリスティーナとウーゴとグラシェラ・スサーナの3人でロス・カウティーボスというグループを組むが、2人は結婚してドゥエットを開始。1969年デビューし、バラデーロ市で開かれたフェスティバルで表彰される。70年1月のコスキン・フェスティバルに出場して大成功を収める。72年来日し、NHKの「世界の音楽」という番組で紹介され、日本に一大フォルクローレ・ブームを巻き起こした。76年に2度目の来日。
1986年6月5日小雨降る郊外の路上で自動車事故を起こし即死。
クリスティーナは作曲ではティナ・ベルナールという名前を使っている。
参考文献:永田文夫著『世界の名曲とレコード ラテン・タンゴ・フォルクローレ』誠文堂新光社、1977年。他。