2月16日 (土) 「きょうと土曜サロン」閉会イベント
「きょうと土曜サロン」とは、特に関東では聞きなれない名前、その知名度はほとんどローカルなものにとどまっていますが、実は1989年から一貫して京都市にてラテンアメリカの音楽・舞踊・美術・文学などの講座を開催してきた歴史のある文化センターなんです。その主宰者で銅版画家の野々口泰代先生の呼びかけで当時から各方面から相当の数の講師を招き、今日関西で盛り上がっているラテンアメリカ(特に音楽)文化の基礎を築いたと言ってもおかしくない位の地域貢献を成してきたと思います。
80年代末当時、まだ大学生だった僕も未熟ながら初代チャランゴ講師として協力させていただいた経験もありますが、その「土曜サロン」、20年目にして残念ながら「お閉き」ということになり、今日の午後から夜までのたっぷり6時間、山科のブライトンシティホテルで盛大な合同コンサートつきパーティーが開催されました。
関西を代表する在日ペルー人グループ・プカソンコによるライブや、ケーナの青木直之さん、シタールの田中峰彦さん、アルゼンチンギター弾き語りのシン桑原さんなど、懐かしくも錚々たるメンバーの演奏によって賑やかにイベントは進行、僕もチャランゴソロの他にも昔の仲間らとのセッションなど自分でも十分楽しめました。
野々口さんが言われたとおり、「土曜サロン」はこれで閉会になるけれどそこで培われた友情やネットワークはこれからもずっと続いていくものだと思います。何よりも僕にとっては実は初めてのチャランゴリサイタルなど主催していただいた場、まさに演奏活動の原点といえる大きな存在だったのです。先人の偉業とご苦労に感謝しつつ、まだまだ(もうとっくに!?)中年にさしかかった世代の自分としては、これから関西で、そしてもちろん日本全国、いやいや世界中でラテンアメリカ文化の素晴らしさを理解してもらうべく精進しなければならないのです。
最後に、当日本当の久々に出会った関西の先輩演奏者の人たち、それぞれにより貫禄のある風貌と演奏をしてくれて嬉しかったのですが、主宰者の野々口先生の腰はかなり曲がっていて、考えてみればもう70歳台半ばに達しておられるんだなと気付き、20年前のご恩を未だに返しきれないはがゆさに心苦しくなったものでした・・・・。
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2008/2 |
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