月日のうつろひ 2011. 4
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4月22日 (金)  2夜連続・ライブ乱入記

「乱入」という言葉はわざと大げさに書いただけで、
実は数日前にはちゃんと本決まりになっていた、
20日(水)の「八木啓代・赤坂B♭ライブ」と、
昨夜21日(木)の「小川紀美代バンドネオンライブ(六本木ノチェーロ)」
での特別ゲスト出演、
いやはや完全燃焼してまいりました!

八木さんの方の会場「B♭」は老舗のジャズハウス、
レンガ造りのバックがとてもおしゃれな
ライブハウスとしてはかなり大箱でした。

日本を代表するラテンシンガーの一人、大阪出身の八木さんは
僕の関西でのティーンエイジャー時代からアネゴ的存在、
しかしなんと公の場での共演はこの夜が初めてだったのです!

しかーし、そんな個人的なことよりも
もっと凄かったのが当夜の共演・ゲスト陣!

ベテランにして超絶クラリネット奏者・大熊ワタルさん、
若手名人、今やひっぱりだこのピアニスト阿部篤志さん、
ギタリスト・歌手でソウル・フラワー・モノノケ・サミットの
ベーシストでもある河村博司さん。

まあ、これだけの現代ジャズ界の強力人材がそろっているだけで
ライブが凄いものになることは確実視されてたんですが、
加えて、超スペシャルゲストが
な〜んと元東京地検特捜部検事の弁護士・郷原信郎さん(※)!!

※ちなみに、八木さんによる郷原氏紹介文より抜粋;
「かつて不二家信頼回復対策会議長としてTBS報道が捏造だったことを暴き、
村木さん事件から小沢問題にいたる一連の検察暴走問題では検察批判の急先鋒。
その一方で、年金業務監視委員長として、
今年初めに話題だった不公平「運用三号」を事実上の撤回に追い込み、
震災後は、総務省顧問として原発冷却用のコンクリートポンプ車から
救援貨物船から乳児用ミルク調達まで八面六臂の活躍で
「あの人、いったい、いつ寝てるんだ」と巷で言われている」人物。

・・・・で、この郷原さん、
東大時代からの趣味がアルトサックスでして、
この夜は初めて人前でサックスを披露、
緊張気味ながらも堂々たる演奏でした。
しかもテレビなどではクールなコワモテイメージなので、
このセニョールが恥ずかしそうに微笑んでいるのをおそらく初めて見た
お客さん一同にとってもインパクト大だったと思います(笑)。

僕はチャランゴで、
ビクトル・ハラの「平和に生きる権利」など数曲、
またアンコールでは出演者全員での「アメージング・グレイス」、
最高の経験でした!

え?、チャランゴでジャズやらインプロ(アドリブ)やら出来るんだ!?、
ともとれるような人々の視線が、なんとも快感でした(笑)。
逆に見れば、自分には長年当たり前のことでも、
まだまだチャランゴという楽器の認識度が低い
ということでしょう。

主役の八木さんのクリスタルボイスは終始快調で、
これまでの豊かな経歴に恥じない、
聴衆をぐいぐいひきつけるものでしたね。
また近々共演させてもらえたら嬉しいなと
思っています。

それから昨夜のノチェーロでは、
昨年9月にいっしょにボリビア&アルゼンチン演奏ツアーを
敢行したバンドネオンの小川さんと、
なんとツアー以来初めての半年以上ぶりの再会でした。
伴奏ギタリストは盟友のおなじみ智詠さん。

お二人は昨年、
パタゴニア(アルゼンチン南部)の天才シンガーで
ピアニストのグスターボ・ジョーンズ氏との共演CD
「出会い(Encuentro)」を出されたのですが、
こちらには僕も2曲ゲスト参加しており、
この夜は僕も参加してそのCDの中から数曲を演奏。


お客さんはボリビアやアルゼンチン在住経験などがある、
自分の直接・間接の友人が多く、
豪華絢爛ながら緊張感にあふれた前夜の八木さんライブとは
趣が異なって、アットホームな雰囲気。
9月にボリビアで小川さんとともに知り合った
「女医ユウコの世界一周ブログ」のユウコさんも
一時帰国中で駆けつけてくれましたよん。

いつかグスターボ君の来日を実現させてあげて
4人でステージやりたいものです!

とまあ、2連チャンでの濃すぎる出来事を書きましたが、
貴重な機会を下さった八木さんと小川さんに
深〜く感謝しています。

★なお、4/20の八木さんライブの模様はこちらの動画で;
(音割れていますが、なんとなしに雰囲気は伝わります。)
http://www.ustream.tv/recorded/14154672
※ちなみにアンコール「アメージング〜」は59分10秒から。


4月16日 (土)  カサ・デ・ナガモリ(つくば市)でのライブ

この日(16日)、
メキシコ料理では北関東随一の老舗「カサ・デ・ナガモリ」(つくば市)で
スペシャルライブを行いました。
お店は開演のだいぶ前からぎっしりお客さんで埋まり、
熱気むんむん!

足かけ8年暮らしたつくば、しかも懐かしのお店ということで
ずっとハイテンションにステージは進んで行きました。
共演メンバーも13年前までのつくば生活時代と同じ
ホセ犬伏氏(ギター)と"ウミート"千田史彦氏(ケーナ)!

筑波大のサークル「フォルクローレ愛好会」は
もう創立32年にもなりますが、
プロ、セミプロの奏者を何人も輩出していることで
知られます。
今でも数年おきとはいえ、
こうやって古巣の街に集まってライブをできるというのは
とっても幸せなことです。

聴きに来てくれたつくば時代の旧友たちも
「まるでタイムスリップしたようだね!」と
うなっておりました(笑)。

カサ・デ・ナガモリは泣く子もだまるといわれる
超個性的な名物マスターの永盛さんが
ひとりで切り盛りする名所で、
一昨年は映画「ヘブンズ・ドア」(長瀬智也、
福田麻由子、三浦友和ら出演)の舞台としても使われ、
一層の注目を浴びました。

それはともかく、
自分も数年後にはまた演奏しに行くことになるでしょう、
その時まで演奏の方もさらに進化し続けようと思っています。


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